今見ている風景

雑記ブログです。同棲生活、料理、登山、趣味、仕事のことなど

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同棲生活一ヶ月目

同棲生活をはじめて一月が経つ。
これまでの経過として振り返ってみると概ね良好だと思う。
大きな喧嘩もなく(まあ小さな諍いはたしかにあったけれど)仲良くやっていけた。
 
また喧嘩の原因も完全に解消されてはいないけれど、仲直りへのルートもようやく開発されてきたのかなと思う。同棲前は極力、衝突を避けてきたけれど、多少の衝突も受け入れられるようになった。
 
家事もお互いうまくやれているように思う。僕が主に朝食と夕食の献立と買い物を担当し、彼女が家の掃除や洗濯物を担当する。ときどき役割は変わったりするけれど、わりと分担できている。
 
とはいえ上手くやれている原因は、同棲を始めてから僕が仕事をしておらず(就職活動はしていたけれど)、家事に専念できていることが理由としては大きいのだと思う。
 
家事に専念するだけの余裕があったのが僕であり、また彼女もこの4月から新しい職場で働きだし、仕事に専念して欲しいという思いもあり、男だからと甘えて何もしない訳にもいかないと思い積極的に家事をやるようになった。
 
それまでは一人暮らしだったから家事は一通りしてきたけれど、わりといい加減で最低限レベルまでしかやってこなかったから、ほったらかしになっていた部分がなくもなかった。料理は好きだったけど、仕事が遅くなったり、毎食作るのはしんどいってこともあったりしてサボったりもできたわけだけど、今はそれだと困るわけで、やらないわけにはいかないのだ。
 
主に料理を頑張った。彼女の起床に合わせて、僕も五時半起きて、料理をつくる。昼は買い物にいき、ときどき部屋の掃除をして、献立を考え、彼女の帰宅に合わせて風呂を沸かし、夕飯の支度を始める。
 
この主夫生活を経験できたことは大きい。
 
僕個人の思想として男女は対等であるべきだと思っている。
社会圧として男尊女卑の文化が日本にあるけれど、共働きをし、核家族化が進む現代ではナンセンスな仕組みだと思っている。
男女の役割は当然違うのだから同じ作業を均等にやるよりは、どちらかが得意な方がやったほうが効率は良い。そんなわけで男は仕事、女は家事という仕組みが出来上がったのだと思う。けど、共働き社会化でその前提は崩れ、男女が外に出て働くようになった。当然の帰結として共働きだったり、僕のように男が働いてなくて、女が働いている状態ならば、男も家事をすべきなのだ。たとえ出来なくても、得意でなくても、家事は極力分け隔てなくやるべきである。たとえば僕は掃除が苦手で、掃除の段取りは彼女にまかせっきりである。だからとってやらなくていいわけではない。いつか得意になるかもしれないのだから。
 
また彼女はいろいろと褒めてくれる。
彼女は僕の作る料理をいつも美味しいと言ってくれる。
彼女は僕の淹れるコーヒーを美味しいと言って飲んでくれる。
 彼女は料理を作ってくれる僕を褒めてくれる。
 ありがたいと思う。言われてみて気づくことだけど、とても大事なことなんだと思う。僕は彼女のようにちゃんと彼女に褒めたり、お礼を言えたりできただろうか。まだ足りないかもしれない。
 
同棲生活一ヶ月。3月の終わりに彼女は僕の住むマンションに移り住んで同棲生活が開始した。ここまでしなくてもいいのではないかと僕は思ったものだけど、お互いの両親に挨拶をして(彼女は僕の実家まで来て挨拶してくれた)、住民票も僕のマンションの住所に変えてくれた。振り返ってみると彼女としても何らかの決心があったのだと思う。
 
来月から僕もいよいよ働き出す。おそらく家事の仕組みや分担も変わっていくだろう。早出も残業も比較的少ない会社だから安心しているけれど、彼女の家事の比重が多くなるはずだ。質を下げないことも大事だけど、仕事に慣れることが大事だから、質を下げないようにすることは約束できないと言ってある。
彼女はそれは了承してくれた。
忙しいのはお互い様だし、うまくやれなくてもいいのだ。家事ができなくても生きてはいける。幸い現代の日本というものは恵まれていて、外食やお惣菜の購入など選択肢も豊富だ。なんとかなるのだ。無理はしないようにしよう。そう彼女と話しあったりもした。
 
これからも同棲生活を、楽しく、仲良く、んで何かあったらちゃんと話し合って対処していくという感じに、うまくやっていけたらいいなと思っている。